予算4000万じゃ足りない?注文住宅の隠れコストと実家との距離感|FPと解消!暮らしとお金のモヤモヤ vol.5
◆目次(この記事でわかること)
1、第1回相談:家の見積もりが膨らんで、義実家の援助も素直に受け取れない
―― ◆ポイント解説:予算を押し上げる注文住宅の3大隠れコスト
「予算4,000万円だったのに、気づいたら4,500万円だって言われて……。義実家からの援助は口出しが増えそうで素直に受け取れないし、もう理想の家は無理なのかな」
初めての子どもを迎える家を、注文住宅で建てよう! と希望に満ちていた葵さん(31歳・仮名)ご夫婦。「間取りはこうしたいね!」と理想が膨らんでいただけに、注文住宅の予算オーバーは思いもよらない数字でした。
楽しみだったはずの家づくりなのに、急にテンションが上がらない……。「こんなはずじゃなかった」と思っていた矢先、近くに住む義父から「遊びに行く機会も増えそうだし、頭金ぐらい出してやるよ」と声をかけられました。
でも、ありがたい話なのに、「口出しが増えたらどうしよう」と素直に喜べません。感謝と不安が同時にきて、気持ちの整理がつかなくなっていました。
今回は、注文住宅の理想と現実のあいだで立ち止まっていた葵さんが、ライファーの無料相談を通じて、義実家とのストレスのない距離感を保ちながら希望を見出したストーリーをお届けします。
※実際に無料相談を受けた方の「お客様の声」をもとに再構成しています。登場人物は仮名です。
◆相談者のプロフィール&担当FP
葵さん(31歳・仮名):地方在住の専業主婦。第1子を妊娠中(妊娠6か月)。妊娠を機に退職し、注文住宅の家づくりを進めている。
拓也さん(33歳・仮名):葵さんの夫。地方の地場製造業・技術職の正社員(勤続10年・年収450万円程)。体調を気遣う良い夫だが、妻が両親との関係にストレスを感じていることには気づいていない。
家計の状況:世帯の金融資産は400万円程。家賃7.5万円(車1台の駐車代込み)の賃貸アパート暮らし。注文住宅の当初予算は4,000万円。打ち合わせ後の提示イメージは約4,500万円。義実家から500万円の援助申し出あり。
◆担当ファイナンシャルプランナー
松村さん(40代後半・仮名):3人のお子さんを育てるパパFP。住宅関連のお金や贈与税に詳しく、わかりやすく整理するのが得意。
1、第1回相談:家の見積もりが膨らんで、義実家の援助も素直に受け取れない

平日の昼すぎ、葵さんは近所のファミリーレストランで担当FPの松村さんと初めて顔を合わせました。
松村FP
葵さん
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葵さん
松村FP
葵さん
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葵さん
松村FP◆ポイント解説:予算を押し上げる注文住宅の3大隠れコスト

ここで、FPの松村さんが葵さんに解説した「なぜ4,000万のつもりが4,500万まで膨らんだのか」のポイントを整理します。(※金額感は地域・敷地・プランにより異なります。)
注文住宅では、建物本体の金額だけで予算を組みがちです。でも打ち合わせが進むと、本体以外の費用が加わって総額が見え、当初予算を超えることがあります。葵さん家の4,500万円もその典型例です。
1、外構費(ガレージ・土間打ち・駐車場まわり)
建物本体の見積もりには、敷地の外側の工事が十分に入っていないことがあります。地方の車社会では、車2台分のガレージや雨の日の乗せ降ろしを楽にする間取り・土間まわりが、あとから大きく乗りやすい代表例です。
2、地盤改良費
家を支える地盤の強さは、調査してみないとわからない部分があります。改良が必要になると、建物本体とは別枠で費用が乗り、当初の「本体中心の予算」を押し上げることがあります。
3、つなぎ融資の手数料など「完成までのお金」
注文住宅は、完成・引き渡しまでのあいだに一時的なお金のつなぎが必要になる場合があります。つなぎ融資の利息や手数料など、ローン実行前に出ていく費用が総額を押し上げることがあります。
大切なのは、「建物本体いくら」だけで判断せず、外構・地盤・つなぎまわりまで含めた総額で家計と照らすことです。4,500万円はわがままな上乗せではなく、本体以外の費用が表に出た結果です。
葵さん
松村FP
葵さん2、第2回相談:「借りられる額」と「返せる額」は違う

約2週間後、同じファミレスで2回目の相談です。松村さんは、葵さんから共有された見積もりの内訳と世帯年収をもとに、簡易の返済イメージをテーブルに広げました。
松村FP
葵さん
松村FP
葵さん
松村FP
葵さん
松村FP
葵さん
松村FP◆ポイント解説:援助を受けても距離感を保つ受け取り方と返済の安全ライン
ここで、FPの松村さんが葵さんに解説した「援助の受け取り方と返済の安全ライン」を整理します。(※返済の目安や贈与の枠は個別事情・年度により異なります。制度は改正されることがあります。)
1、住宅ローンは「借りられる上限」ではなく「返せる安全ライン」で見る
年収に対してローン返済が占める割合(返済比率)は、審査上の上限と、家計が続くラインがずれやすいポイントです。無理のない目安としては、手取りのおよそ20〜25%前後を意識すると、教育費の積み立て余地を残しやすくなります。提示総額ありきではなく、「毎月いくらまでなら続けられるか」から逆算するのが安全です。
2、親からの住宅資金贈与は、贈与税の「非課税枠」を確認する
父母・祖父母など直系尊属からの住宅取得等資金の贈与には、一定要件で非課税枠がある時期があります(※枠の金額・住宅要件は年度により異なります。受贈者は子など直系が条件で、義両親から嫁への贈与は対象外になることがあります)。「500万円だから安心/危険」と一口にせず、受ける前に最新の要件を確認しましょう。
3、あいまいなお金にせず、用途をはっきりさせてから受け取る
関係がこじれやすいのは金額そのものより、「なんとなく受け取ること」です。何の助けかが曖昧だと、あとから「出してあげたんだから」と口出しにつながりやすくなります。夫婦で充て先(外構費の一部・諸費用など)・金額・タイミングを決め、義実家にも「この部分の助けはありがたい。方針は夫婦で決めたい」と伝えておく。メモに残すのは記憶のずれ防止のためで、口出し防止の保証ではありませんが、「お金=発言権」の誤解は減らしやすくなります。
4、教育資金の枠を、家の予算と同時に先に置く
家に予算を寄せすぎると、教育資金は「余ったら貯める」になりがちです。先に教育用の枠を決め、そのうえで住宅総額と親からのお金の使い道を調整すると、子どもが生まれたあとの家計が安定しやすくなります。
葵さん
松村FP
葵さん●相談を終えた、葵さんからのリアルな声

「子どもが生まれるので、家づくりとお金の話を聞いて参考にしたいと思い、無料相談に申し込みました。具体的な金額を提示してもらえ、現実的な話ができてよかったです。教育資金の捻出なども考え方が変わりました。友人にも、無料で相談できるから一度どうかと勧めてみたいです。」
3、まとめ:理想の家を、あきらめる前に確かめてほしいこと

見積もりが4,500万になったとき、葵さんは「もう理想の家は無理かも」と思いました。義実家の援助も、ありがたいのに素直に受け取れない——初めての家づくりが重く感じられたのも無理はありません。
でも相談のあとで分かったのは、「建てられない」と決めつける前に確認できることがあった、ということでした。本体だけで判断しない。返せる額で考える。援助は用途をはっきりさせてから受け取る。葵さんも、具体的な金額で夫と話せそうだと前向きになっていました。
注文住宅の費用や親からの援助でお金の不安があるなら、ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。ライファーの無料相談では、住宅ローンの返済比率や、住宅資金の贈与・援助の受け止め方など、家計のことから一緒に整理できます。
監修者
株式会社ソルブグループ
社員Y・Iさん
保険代理店である株式会社ソルブグループを含め、8年にわたり保険販売および資産形成のコンサルティング従事。
オンラインや全国各地で年間10回以上のマネーセミナーに登壇した実績あり。
現場で培った生の声をもとに、最新の金融知識を分かりやすく伝える活動にも注力している。
※本記事は個人の体験談をもとに構成しており、相談内容や結果をすべての方に保証するものではありません。
※住宅ローンの借入可能額・金利・返済額、贈与税の非課税枠、注文住宅の見積もり項目は時期・地域・個別事情により異なります。具体的な家計設計や契約については、専門家にご相談ください。
※担当FPのご指名はできかねます。