【確認中】家計にやさしい選択肢を増やそう|妊娠・子育て中に知っておきたいお金の見直し術
家計にやさしい選択肢を増やそう|妊娠・子育て中に知っておきたいお金の見直し術
読者からの悩みのお手紙
32歳・産休中ママ・ちえさん
不安なのに手が止まってるなら、それは知識不足よ。ここに来たってことは半歩踏み出してるわ。いっしょに整理しましょ。
FP1級。生命保険会社を辞め、東京・銀座の片隅というか新橋でバーを営み10年。
酸いも甘いも嚙み分ける”ゆかりママ”が、人生のお金の悩みにときに厳しく、ときに優しくお答えします。
ずばり結論!
ポイントは、毎日の食費を100円単位で削ることじゃなくて、「お金の通り道」そのものを整えることなの。
固定費を1度テコ入れすれば、毎月自動で家計にゆとりが生まれるし、公的制度を知っていれば受け取れるお金が増えるわ。
そのうえで教育費の積立を早めにスタートすれば、将来の不安をぐっと小さくできるのよ。
それぞれ、このあと順番にくわしく解説するから、気になるところから読んでちょうだい。
この記事を読んだら
わかること3つ!
- 妊娠・子育て中の家計で「どこから手をつけるべきか」の全体像がわかる
- 固定費見直しの具体的な手順と、出産前後に使える公的制度・給付金の活用法がわかる
- 教育費を無理なく準備するための積立方法と、プロに相談するメリットがわかる
家計にやさしい暮らし成功の
ロードマップ
ここで、全体の流れを先に見せておくわね。
細かいテクニックに入る前に、ゴールまでの道のりをつかんでおくと迷子になりにくいのよ。
収入と支出を数字で把握し、打つ手の優先順位を決める
1度の手続きで毎月の流出を減らす
受け取れる給付・手当を漏れなく押さえる
時間を味方にして将来負担を軽くする
判断に迷うときはプロの視点で選択肢を広げる
アドバイス一覧
出産前後のお金の流れを見える化する方法
数字から逃げたら損するわよ、と言ったのは本気よ。
まず「いま、毎月いくら入って、いくら出ているか」——ざっくりでいいから把握してみて。
感覚で「なんとなく足りない」と思っているだけじゃ、打つ手が見えないままなの。
なぜ見える化が最優先かというと、お金の流れが見えていないと「どこを削ればいいのか」が判断できないからよ。
とくに妊娠中や育休中は、産前と比べて収入が変わっているのに、支出の構造が以前のまま残っていることが多いの。
ここにムダが隠れているケースが少なくないわ。
たとえば、アタシのところへ相談に来た28歳の共働きママさんは、通帳とクレカ明細を並べて初めて「使っていない月額サービスに毎月4000円以上払っていた」と気づいたのよ。
本人は「食費を減らさなきゃ」と食材のランクを下げる努力ばかりしていたけど、じつは固定費にムダがあったわけ。
やることはシンプルで3つだけ。
まず、通帳やクレカの明細で直近2〜3か月分の「入ってきたお金」をざっくり合計する。
つぎに、同じ期間の「出ていったお金」を固定費(家賃・保険・通信・サブスクなど毎月ほぼ同額のもの)と変動費(食費・日用品・外食など月で変わるもの)に分けてメモする。
最後に、収入と支出の差がプラスなのかマイナスなのかを確認するの。
総務省の「家計調査」によると、二人以上世帯の1か月あたりの消費支出は約31万円前後というデータがあるわ(出典:総務省「家計調査」2025年平均)。
もちろん地域や家族構成で差はあるけど、「うちの通信費や保険料は平均と比べてどうかな」というヒントにはなるのよ。
「うちのお金の流れ」を数字でつかむこと——それが全ての土台よ。
ここを飛ばして節約テクニックに走っても、撃ちどころが全然違うの。
明細を眺めるだけじゃダメよ。メモに書き出して全体を俯瞰するの。面倒でも1度やれば「ここがネックだった」と気づけるから。
つぎは、家計のなかでもとくに効果が大きい「固定費の見直し」について見ていくわよ。
固定費の見直しで家計にやさしい暮らしへ
家計にやさしい暮らしへ近づくために、いちばん即効性があるのは固定費の見直しよ。
固定費とは毎月ほぼ決まった額が出ていくお金のことで、保険料・通信費・サブスクリプション・光熱費の基本料金などがこれにあたるわ。
1度見直せば、節約効果が何か月も自動で続くのが最大の強みなの。
食費を毎日100円ずつ削る努力を積み重ねるのも立派だけど、通信プランや保険を見直して月数千円〜1万円浮くほうが、ストレスも少ないし効果が長持ちするわよね。
だから「何から手をつけよう」と迷ったら、固定費から攻めるのが鉄則なのよ。
見直しの優先順位は、まず通信費、つぎに保険料、そしてサブスクの順で考えてみて。
通信費はスマホのプラン変更や格安SIMへの乗り換えで、世帯あたり月数千円程度の削減が見込める場合があるわ。
保険料は、結婚前や出産前に入ったまま何年も放置している人が本当に多いの。
今の家族構成や収入に見合った保障になっているか、保障の重複や不要な特約がないかを一度棚卸ししてみて。
自分では判断しにくいときは、FPなど専門家に相談するのがおすすめよ。
じつは、アタシが相談を受けた40代のパート勤務のママさんは、独身時代に入った医療保険と夫の勤務先で加入した団体保険で保障が重複していたの。
見直した結果、保障内容はそのままで月の保険料が数千円安くなったわ。
使っていない動画配信サブスクも2つ解約して、合計で月1万円以上の固定費削減を実現できたのよ。
サブスクは、契約中のサービスをすべてリストアップして「直近1か月で使ったかどうか」で仕分けるだけでOK。
使っていないものは即解約が基本よ。
月500円でも年間にすると6000円。
2〜3本あればそれだけで年間1万円以上のムダが消えるわ。
固定費の見直しは、家計の「仕組み」そのものを変える作業。
ここで浮いたお金が、教育費の積立や貯蓄の原資になっていくのよ。
固定費を放置している人ほど、毎月同じところからお金が流れ続けてるわ。面倒でも1度向き合えば、その月からラクになるのよ。
支出を削る話はここまで。次は「もらえるお金を取り逃さない」話よ。
妊娠・子育て中に使える公的制度とお金の知識
アタシが相談で一番もったいないと感じるのが、もらえるはずのお金を「知らなかった」で受け取り損ねてるケースよ。
妊娠・出産・子育ての時期には国や自治体の給付金・補助が思ったより手厚くて、知ってるかどうかで年間数十万円単位の差がつくこともあるの。
まず押さえておきたいのが出産育児一時金ね。
2023年4月から金額が引き上げられ、子ども1人につき原則50万円が健康保険から支給されるわ(出典:厚生労働省「出産育児一時金について」)。
多くの病院では「直接支払制度」を利用できるから、窓口で大きなお金を立て替えなくて済むの。
申請期限は出産日の翌日から2年以内だから、忘れずに手続きしてちょうだいね。
つぎに育児休業給付金。
育休中の収入を支える重要な制度で、育休開始から180日目までは休業前賃金の67%、181日目以降は50%が支給されるわ。
社会保険料も免除されるから、67%支給の期間は手取りベースで働いていたころの約8割程度、50%支給の期間でも約6割程度をカバーできるのよ(出典:厚生労働省「育児休業給付について」)。
2025年4月からは「出生後休業支援給付金」も始まって、夫婦がそれぞれ14日以上育休を取ると最大28日間は給付率が80%になる仕組みも加わっているわ。
児童手当も忘れちゃダメよ。
2024年10月の制度改正で所得制限が撤廃されて、3歳未満は月1万5000円、3歳以上〜高校生年代は月1万円が支給されるの(第3子以降は月3万円)。
対象年齢も高校生年代まで拡大されたから、長い目で見ると家計を支える効果は大きいわよ(出典:こども家庭庁「児童手当制度のご案内」)。
ほかにも自治体ごとに妊婦健診の助成、子どもの医療費助成、就学援助など独自の支援制度があるの。
市区町村のホームページや窓口で「子育て」「助成」で検索するだけでも、思いがけない支援が見つかることがあるわ。
制度の内容や要件は年度や自治体で変わることもあるから、最新情報は公式サイトで確認してちょうだいね。
公的制度を押さえれば、「入ってくるお金」を最大化できるの。
支出を削るだけじゃなく、受け取れるものをきちんと受け取る——これも立派な家計改善の柱よ。
制度を「難しそう」で片づけてたら、その分だけ損してるかもしれないわよ。まずは児童手当と出産育児一時金の確認から始めてみて。
では最後に、将来の教育費をどう準備するかについていっしょに考えていくわよ。
教育費の準備は早いほど家計にやさしくなる
長くゆとりある暮らしを続けるためには、将来の教育費への備えが欠かせないわ。
子どもが小さいうちから少額でもコツコツ積み立てておくと、中学・高校・大学と進むにつれて膨らむ負担をぐっと軽くできるの。
文部科学省の「子供の学習費調査」(令和5年度)によると、幼稚園から高校まですべて公立の場合でも学習費総額は約596万円、すべて私立なら約1,976万円かかるとされているわ(出典:文部科学省「子供の学習費調査」令和5年度)。
大学の学費を含めると、さらに数百万円が上乗せされる計算になるのよ。
この数字を見ると不安になるかもしれないけど、大切なのは「一括でまとまったお金を用意しなくていい」ということ。
月1万円を18年間積み立てるだけで元本は216万円になるわ。
ここに新NISAのつみたて投資枠を活用すれば、運用益に税金がかからない分、資産がより効率的に育つ可能性もあるのよ。
新NISAのつみたて投資枠は年間120万円まで非課税で投資でき、生涯の非課税保有限度額は1800万円。
100円から積立を始められる証券会社もあるし、毎月自動で積み立てる設定にしておけば忙しい育児中でも手間がかからないのが魅力よ(出典:金融庁「NISA特設ウェブサイト」)。
ただし、投資は元本が保証されるものではなく、運用成績によっては元本割れする可能性もあるわ。
過去の運用実績が将来の成果を保証するわけでもないの。
だから、生活防衛資金(生活費の3〜6か月分くらい)を確保したうえで、リスクを理解してから始めるのが鉄則ね。
無理な金額を投資に回して日々の暮らしが苦しくなったら本末転倒よ。
自分にとって適切な積立額が判断しにくいときは、FPに相談してプランを一緒に考えてもらうのもひとつの方法だわ。
アタシの知り合いで、子どもが0歳のときから月5000円のつみたてを始めたご夫婦がいるんだけど、最初は「たった5000円で意味あるの?」って半信半疑だったそうよ。
でも10年経ったら元本だけで60万円、運用益も加わって教育資金の土台がしっかりできていたの。
早く始めた分だけ、時間が味方についてくれるわ。
教育費の準備は、金額の大きさよりも「いつ始めるか」が家計へのやさしさを左右するの。
完璧な計画じゃなくても、まず少額から一歩を踏み出してみてちょうだい。
5000円でも1万円でも、始めた人と始めなかった人の差は10年後にハッキリ出るわ。迷ってるなら、まず証券口座を開くことから動いてみて。
ここまでの内容を、おさらいしていくわね。
本日のおさらいと
宿題3つ
本日のおさらい
妊娠・子育て中に家計にやさしい暮らしを実現するには、まず収支の流れを数字でつかむのが起点よ。
そのうえで、通信費・保険料・サブスクなど毎月出ていく固定費から優先的に見直すと、1度の手間で節約が続くわ。
出産育児一時金や児童手当といった公的制度も漏れなく活用して、受け取れるお金を最大化すること。
そして教育費は「金額」より「いつ始めるか」が勝負。
少額の積立でも、時間を味方につければ将来の安心につながるのよ。
あなたがやるべき3つの宿題
1. 直近2〜3か月分の収入と支出を、通帳やクレカ明細でざっくり書き出す
いくら入って、いくら出ているのか。
固定費と変動費に分けてメモするだけでも、家計の輪郭が見えてくるわ。
今日から手をつけてみてちょうだい。
2. 保険・通信・サブスクのうち1つだけ、今月中に契約内容を確認する
スマホのマイページを開く、保険証券を引っ張り出す、サブスクの一覧を書き出す。
見直しの第一歩は、いまの契約を正確に把握することなの。
3. 出産育児一時金や児童手当の申請状況を1つ確認する
受け取り漏れや申請忘れがないか、1つだけでいいからチェックしてみて。
知らないまま損しているより、確認するだけで安心材料が増えるわよ。
ゆかりママの
締めの甘辛ひと言
2人目を控えて不安を抱えながら、こうして自分から情報を取りにきているあなた、ちゃんと偉いわよ。
忙しい毎日のなかで「何かしなきゃ」って思えている時点で、もう最初の一歩は踏み出せてるの。
でもね、ここで「なるほど」って満足して終わったら、明日にはまた同じ不安が顔を出すだけよ。
宿題のなかからひとつだけでいいから、今週中にやってみて。
保険証券を探し出すだけでもいいし、通帳を開いて数字をざっと見るだけでもいい。
その小さな行動ひとつが、家計にやさしい暮らしへの扉を開けてくれるの。
もし「ひとりじゃ判断しきれない」と感じたら、プロの力を借りる選択肢もあるからね。
1度話してみるだけでも道筋が見えてくるはずよ。
迷ったまま立ち止まっているより、ほんの少しでいいから動いてみましょ。
あなたの家計は、あなたが動いた分だけやさしくなっていくから。
監修者
株式会社ソルブグループ
社員Y・Iさん
保険代理店である株式会社ソルブグループを含め、8年にわたり保険販売および資産形成のコンサルティングに従事。
オンラインや全国各地で年間10回以上のマネーセミナーに登壇した実績あり。
現場で培った生の声をもとに、最新の金融知識を分かりやすく伝える活動にも注力している。
免責事項
本記事の内容は、一般的な情報提供を目的としており、個々の家計状況や効果には個人差があります。家計管理や投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。金融商品やサービスに関する重要な判断については、必ず専門家にご相談いただくことをおすすめします。本記事の情報に基づいて生じたいかなる損害についても、当社は責任を負いかねます。
