パートでも育休手当はもらえる?「使っていいお金」を明確にして納得の出産準備ができた話|初産プレママのライフプラン相談記vol.3
◆目次(この記事でわかること)
1、「赤ちゃんのために納得できる買い物をしたい」だけなのに…夫のひと言と、膨らむ不安
2、キャッシュレス派の家計こそ、プロと「使っていい上限」を決めるべき理由
―― 1. なぜライフステージが変わると、お金の「使いどころ」に迷うのか?
―― 2. 悪気はない夫と、一人で抱え込む妻。「使っていい額」が見えないすれ違い
―― 3. パートでも育休給付金はもらえる?知っておくべき「手当てと税金」のリアル
「可愛い! でも……えっ、抱っこ紐ってこんなに高いの?」
お腹の赤ちゃんを迎える準備を始めた頃。SNSで流れてくるおしゃれなベビーグッズにときめく一方で、値段を見て一気に現実に引き戻された経験はありませんか?
「赤ちゃんが毎日使うものだから、肌触りも安全性も妥当なものを選んであげたい」
「でも、これから仕事を休んで自分の収入が減るのに、こんなにお金を使っていいのかな……」
ネットで「出産準備 費用」と検索しては、何十万円という数字にため息をつく日々。「我が子のために妥協したくない気持ち」と「これからの生活への不安」の狭間で、買い物カゴに商品を入れるたびに後ろめたさを感じてしまう。
第1子を妊娠中の彩佳さん(31歳・仮名)も、まさにそんなモヤモヤの中にいました。
「お金を使うたびに、なんだか悪いことをしている気分。でも、一生に一度の出産準備を我慢ばかりで終わらせたくない!」
今回は、そんな彩佳さんがお金のプロであるライファーのFP(ファイナンシャルプランナー)に相談し、罪悪感を捨てて楽しく出産準備を進められるようになったストーリーをご紹介します。
◆相談者プロフィール
彩佳さん(31歳・仮名)。首都圏近郊の賃貸マンションで暮らすプレママ。フラワーアレンジメントの資格を活かし、近所のお花屋さんでパート勤務中。現在は第1子を妊娠中。夫の大輔さん(33歳・仮名)はIT企業のエンジニアで、世帯年収は約600万円。夫は普段お財布を持たない完全キャッシュレス派。家計の全体像が見えないまま出産準備の出費が重なり、お金の使い方に悩んでいた。
※実際に無料相談を受けた方の「お客様の声」をもとに再構成しています。
1、「赤ちゃんのために納得できる買い物をしたい」だけなのに…夫のひと言と、膨らむ不安

体調も落ち着き、自宅で出産に向けた準備を本格的に始めた彩佳さん。
「赤ちゃんが毎日身につけるものだから、肌触りや機能性にはこだわりたいな」と、時間をかけて選んだお気に入りの抱っこ紐やベビーベッドの候補を、夫の大輔さんに見せました。
すると、大輔さんから返ってきたのは思いがけないひと言でした。
「赤ちゃんグッズって使う期間が限られているし、なるべく安いものにしようよ」
その言葉を聞いた瞬間、彩佳さんの胸に冷たい風が吹き抜けました。
大輔さんに悪気がないことはわかっています。エンジニアとして合理的な思考をする大輔さんなりに、「これから赤ちゃんが生まれて出費が増えるのだから、削れるところは削って家族を守ろう」と考えてくれた結果の発言。
たしかに、これから彩佳さんは産休・育休に入り、お花屋さんでのパート収入が一時的に途絶えます。将来の教育資金や、いつか欲しいマイホームのことを考えれば、節約が大切なのは頭では理解できます。
「でも……人生でたった一度の、初めての赤ちゃんのお迎え準備なのに。全部『安いもの』基準で済ませなきゃいけないの?」
悲しさと寂しさが入り混じる中で、彩佳さんは自分自身の「不安の正体」にも気づき始めました。
じつは、彩佳さん自身も我が家の家計の全体像を把握できておらず、「毎月使っていいお金」がいくらなのかわかっていなかったのです。
全体像が見えないからこそ、ベビー用品を買うたびに「こんなに使って我が家の家計は破綻しないかな」「私が贅沢をしているのかな」と強い後ろめたさを感じてしまう。
気づけば彩佳さん自身も、本当は欲しいデザインや機能を諦め、「なるべく安いもの」を選んで自分を納得させるようになっていました。
さらに大輔さんは、普段のお買い物をすべてスマホ決済やクレジットカードで済ませる完全キャッシュレス派。お財布を持たない暮らしはスマートですが、夫婦でお金の話をしようとしてもどこから手を付ければいいのかわかりません。
「このままじゃ、赤ちゃんが生まれた後もずっとお金を使うたびにビクビクしてしまう。ちゃんと家計を整えて、もっと楽しく、気持ちよくお金を使えるようになりたい!」
そう思った彩佳さんは、SNSで見かけたライファーの無料相談に申し込むことを決めました。
2、キャッシュレス派の家計こそ、プロと「使っていい上限」を決めるべき理由

妊娠後期でお腹も大きくなり、外出するだけでもひと苦労だった彩佳さん。今回は店舗に出向くのではなく、自宅に来てもらう訪問相談を選びました。
「見知らぬ男性のFPさんを家に招くのはちょっと緊張するな……掃除も大変だし大丈夫かな」と、直前まで少し不安を感じていた彩佳さん。しかし、やってきたFPの松田さん(30代後半)の姿を見て、その不安は一瞬で吹き飛びました。
ビシッと清潔感のある服装に優しそうな笑顔、そして「体調はお変わりないですか? 移動が大変な時期ですから、ご自宅でゆったりお話ししましょうね」という温かい気遣い。
ご自身も未就学児と小学生の2人の子どもを育てる先輩パパFPということもあり、彩佳さんはすぐに安心感を抱くことができました。
リビングのテーブルに着いた松田さんは、彩佳さんが抱えていたモヤモヤを一つひとつ紐解きながら、家計管理の基本的な知識とリアルな数字を丁寧に解説していきました。
1. なぜライフステージが変わると、お金の「使いどころ」に迷うのか?

「彩佳さん、独身時代や夫婦ふたりだけの時って、『欲しいものがあれば買う、残ったら貯金する』でもなんとなく家計が回っていましたよね。これまでの買い物と同じように考えているつもりでも、妊娠や出産といったライフステージの変化を迎えると、急にお金の『使いどころ』に迷うようになります。
なぜなら、これまでは『現在の生活費』だけを考えていれば良かったのに、急に『子どもの教育費』『将来の住宅資金』『老後資金』という、10年・20年先の大きな出費が頭の中に飛び込んでくるからです。
未来の大きな出費と、目の前のベビー用品の出費が頭の中でごちゃ混ぜになってしまうからこそ、『目の前で数千円、数万円を使うこと』に対して強いブレーキや罪悪感が働いてしまうんですね」
2. 悪気はない夫と、一人で抱え込む妻。「使っていい額」が見えないすれ違い

「そしてもうひとつ、ご主人とのすれ違いについてもよくわかります。大輔さんのように完全キャッシュレス派のご家庭では、じつは『使途不明金』が出やすいという特徴があります。
カードやQRコード決済は便利ですが、引き落としのタイミングがバラバラで、今どれくらいのお金が残っているのかがパッと見でわかりにくい。
ご主人が『なるべく安いものにしよう』と言ったのも、家計全体の『明確な上限』が見えていないからです。未知の不安に対して『とにかく支出を最小限に抑える』という防衛本能が働いているだけなんですよ。
根底にあるのは『家族を守りたい』という気持ち。だからこそ感覚で話すのではなく、お互いが納得できる【数字の枠組み(上限)】を作ることが解決への近道なんです」
3. パートでも育休給付金はもらえる?知っておくべき「手当てと税金」のリアル

「彩佳さん、お花屋さんでのパートをお休みする期間中、収入がゼロになってしまうと不安に思っていませんでしたか? じつは、パート勤務の方でも要件を満たせば『育児休業給付金』はしっかり受け取れるんですよ!」
「えっ、パートの私でももらえるんですか? 正社員の人だけの制度だと思っていました……」と、驚きを隠せない彩佳さん。引き続き、松田さんは制度についてわかりやすく解説していきます。
「有期雇用のパートでも、子どもが1歳6ヶ月になるまでに契約が満了することが明らかでない場合など、条件を満たせば対象になります。彩佳さんは現在のお花屋さんで2年以上働かれていますし、産後も復職予定ですから十分対象になりますよ。
給付額は休業前の賃金の約67%(後半は50%)ですが、最大のポイントは【非課税で、かつ社会保険料も免除される】ことです。そのため、手取りベースで見ると休業前の『約8割程度』の収入が手元に残る計算になります。
さらに、出産した年は『医療費控除』も使えます。出産育児一時金(50万円)などの補填金を差し引いた上で、家族全員の自己負担額が年間10万円を超えた場合、確定申告をすることで所得税の還付や翌年の住民税軽減が受けられます。
こういった制度を正しく組み込んで試算すれば、『仕事を休むからといって、極端に生活が困窮するわけではない』という事実が見えてきますよ」
4. 「意志」に頼らない!口座を分ける「先取り貯蓄」と家計の仕組み化

「では、どうすれば『後ろめたさ』を感じずに楽しくお金を使えるようになるのでしょうか? その答えは、精神論で節約するのではなく、家計を『仕組み化』することです。
具体的には、銀行の『定額自動振込サービス』などを使い、給与が入ったら自動的に口座を以下の3つに振り分けます。
- 貯蓄口座:将来の教育資金やマイホームの頭金(触らないお金)
- 固定費口座:家賃、光熱費、保険料など(決まった引き落とし用)
- 生活費(変動費)口座:食費、日用品、出産準備、娯楽費
ポイントは、貯蓄口座と固定費口座を確保した後に『生活費口座』に残ったお金は、『今月、使い切っても未来の生活に一切影響がないお金』と定義することです!
この仕組みさえ作ってしまえば、『予算の範囲内だから、このベビーカーを買っても我が家の将来は安全!』と、堂々と気持ちよくお金を使えるようになります」
5. 「我が家のリアルな家計サイズ」への仕分け
「それでは、彩佳さんご夫妻の『リアルな家計サイズ』を一緒に仕分けてみましょう!」
松田さんは、彩佳さんからヒアリングした毎月の収支と、大輔さんの手取り月収(約32万円)、彩佳さんのパート収入(約8万円・育休給付金試算含む)、ボーナス(年100万円)のデータを元に、ライフプラン表を作成しました。
● 相談前の状況(全体像が見えず、出費のたびにビクビク)
毎月何にいくら使っているのか把握できておらず、手元に残ったお金を感覚で使っていたため使い道不明のお金が発生。「パート休業で赤字になるかも」という恐怖から、ベビー用品の数百円・数千円の差額をケチっては罪悪感を抱くという悪循環に陥っていました。
● プロの修正プラン(「使っていい上限」を明確化)
まず、大輔さんのボーナスと毎月の給料から、年間で絶対に貯めるべき「目標貯蓄額(120万円)」を先取りで確保。さらに家賃(11万円)や固定費を整理しました。 その結果、将来の教育資金やマイホームの備えをしっかりクリアした上で、「毎月自由に使っていい変動費の枠(約7万円)」が明確になりました!
彩佳さん、この7万円の枠内であれば、ちょっと質のいいベビー服などを選んでも家計の安全は保たれます。我慢するためではなく、夫婦が納得して楽しく過ごすための予算ですよ!」
「えっ……ちゃんと計算すれば、使っても大丈夫な予算があったんですね!」 彩佳さんは心がすーっと軽くなるのを感じました。
● 相談を終えた、彩佳さん(31歳)からのリアルな声

「これからどんどん出費も増えるので、現状をわかりやすく教えていただけてよかったです。自分がいくら使っていいのかが明確になったので、これからは後ろめたさを感じずに、赤ちゃんを迎える準備を楽しめそうです!」
3、「なるべく安いもの」を選ばなくてよくなった日。我が家の「安心設計図」がくれたもの

中立なプロに「パートの育休手当も含めて年間120万円貯蓄できれば、これからの生活費も将来の備えも無理のない設計だとわかった」——という明確な数字の根拠をもらい、不安から解放された彩佳さん。無料相談を終える頃には、胸のモヤモヤがスーッと消えていくのを感じていました。
ネットやSNSに溢れる数字のほとんどは、各家庭の事情を知らない「一般論」です。FPの松田さんが彩佳さんの家計を仕分けたポイントは、とてもシンプルでした。
じつは、お金は「貯める」ことよりも、罪悪感なく「上手に使う」ことの方が難しく、奥が深いものです。
「節約しなきゃ」と自分にブレーキをかけ続け、本当は欲しいベビーカーを諦めようとしていた彩佳さん。でも、家計のルールを整えて「使っていいお金」を明確にし、夫婦で心から納得できる買い物を楽しめるようになってからは、出産準備の毎日がパッと明るい楽しさに満ちたものに変わりました。
ただ我慢して貯蓄を増やすよりも、納得できる選択でお金を使いこなせるようになった方が、日々の満足度は格段に高まります。
あなたも「漠然とした節約」を卒業して、大切なご家族と笑顔で過ごすための「上手なお金の使い方」、身につけてみませんか?
監修者
株式会社ソルブグループ
社員Y・Iさん
保険代理店である株式会社ソルブグループを含め、8年にわたり保険販売および資産形成のコンサルティングに従事。
オンラインや全国各地で年間10回以上のマネーセミナーに登壇した実績あり。
現場で培った生の声をもとに、最新の金融知識を分かりやすく伝える活動にも注力している。
※本記事は個人の体験談をもとに構成しており、相談内容や結果をすべての方に保証するものではありません。保険商品の内容・税制・統計データは時期により変動します。具体的な家計設計や保険の見直しについては、専門家にご相談ください。
※無料相談を担当するFPの指定はできません。