「世帯年収1,500万でも現金が足りない!?」20代夫婦が直面した「新築ローン×私立中受」黒字倒産の罠 |FPと解消!暮らしとお金のモヤモヤ vol.3
◆目次(この記事でわかること)
1、第1回相談:「世帯年収1,500万」だから安心とは限らない!現金不足の怖さ
―― ◆ポイント解説:高年収世帯ほどハマりやすい「3つの罠」
2、第2回相談:ライフプラン表で分かった「子どもに無理をさせない」現金仕分け
「共働きで世帯年収は1500万円ほど。最近、都内の新築マンションも購入したし、金融資産も800万円あるし、お金に関しては我が家は大丈夫!」
20代という若さと高年収ゆえの安心感から、日々の外食やサブスク、ベビースイミングや英語といった子どもの習い事にもお金を惜しまず使ってきたのが、今回ご紹介する絵里香さん(28歳)。
ただ、生活に困っている実感はないものの、毎月なんとなく現金口座が減っていく感覚に、どこか漠然としたモヤモヤを感じていました。
そんなある日、中学受験を経験した保育園の先輩ママから「私立中学受験のリアルな費用」と「合格発表当日の即日100万円振込」という言葉を聞き、絵里香さんは思わずハッとします。
「うちは800万円あるから大丈夫」と思っていた資金は、そのほとんどが新NISAや株に回していて、すぐ使える現金は多くなかったのです。
今回は、私立中学受験は当たり前、第2子もうっすら視野に入れていた絵里香さんがライファーの無料相談を通じて、高年収世帯に潜む「黒字倒産(現金不足)の罠」に気づき、「子どもに無理をさせない家計のつくり方」を手に入れるまでのストーリーをお届けします。(※実際に無料相談を受けた方の「お客様の声」をもとに再構成しています。)
◆相談者のプロフィール&担当FP
絵里香さん(28歳・仮名):都内IT企業・マーケティング職(正社員・時短勤務/年収425万円)。1歳の男の子のママ。第2子もうっすら視野に入れている。
直樹さん(29歳・仮名):絵里香さんの夫。外資系コンサルティングファーム勤務(年収1,100万円)大らかで楽観的。「稼いでいるから大丈夫」が口癖で細かな家計には疎い。
家計の状況:田園都市線沿線の新築分譲マンション(購入価格7,000万〜8,000万円前後/変動金利35年・月々返済約20万円)を購入。金融資産は約800万円あるが、新NISAや株式の比率が高く、すぐに動かせる現金は少なめ。
◆担当ファイナンシャルプランナー
高塚さん(42歳・仮名):ベテランFP。中学生のお子さんを育てる先輩パパ。押し売りは一切せず、複雑な金融知識を「暮らしの言葉」に翻訳した提案に定評がある。
1、第1回相談:「世帯年収1,500万」だから安心とは限らない!現金不足の怖さ

1歳の息子さんがお昼寝に入った土曜日の午後。絵里香さんは自宅のリビングで、担当FPの高塚さんと初めて対面しました。
高塚FP
絵里香さん
高塚FP
絵里香さん
高塚FP
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高塚FP◆ポイント解説:高年収世帯ほどハマりやすい「3つの罠」

ここで、FPの高塚さんが絵里香さんに解説した「資産800万の罠」「住宅ローンの隠れたリスク」「高年収世帯の手取り感」について整理しておきましょう。
1、「資産800万円」と「今すぐ払える現金」は別物!
NISAや株式などの運用商品は「資産」ですが、受験の合格発表当日に求められる即日振込には使えません。また、世界的な株安のタイミングで暴落していると、損を覚悟で切り崩すことになります。「増やすお金」とは別に「絶対に減らしてはいけない守りの現金」を確保することが不可欠です。
2、住宅ローン「変動金利」の未払利息リスク
変動金利には、金利が急上昇しても毎月の返済額の上限を抑えるルール(1.25倍ルール等)があります。一見安心に見えますが、裏を返せば「毎月の返済額は変わらないのに、内訳の利息割合だけが増えて元金が全然減らない(未払利息が溜まる)」という状態に陥るリスクを秘めています。(※1.25倍ルール等の適用有無は金融機関やローン形態により異なります)
3、高年収世帯の「税負担」と「額面と手取りのギャップ」
世帯年収1,500万円を超えると所得税の税率が上がり、高額な社会保険料の負担も重なります。さらに高校等就学支援金など一部の公的手当で所得制限がかかるケースもあります。額面の年収に対して「実際に自由に使える手取り」は意外と多くないため、「稼いでいるから大丈夫」とドンブリ勘定で使っていると、高額な教育費が重なった時期に一気に家計が苦しくなります。
絵里香さん
高塚FP
絵里香さん
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絵里香さん2、第2回相談:ライフプラン表で分かった「子どもに無理をさせない」現金仕分け

2週間後、同じご自宅で2回目の相談がおこなわれました。高塚さんは、事前に入念に試算して作成したシミュレーション資料をテーブルに広げます。
高塚FP
絵里香さん
高塚FP◆ポイント解説:絵里香さん家が目指すべき「無理のない安心設計図」
資産800万円のうち、半年分の生活費+受験時の即日振込用として「いつでも引き出せる現金(普通預金等)」の目標額(200万〜300万円)を専用口座で確保します。NISAや株式はそのまま運用を継続し、「育てるお金」と「守る現金」を明確に分離します。
直樹さんのインセンティブ(変動収入)をあてにするのではなく、毎月決まった額を「教育費専用口座」へ自動振替。私立中学の塾代(小4〜小6)と合格後の即日振込金を、タイムリミットから逆算して積み立てます。
直樹さんに細かな家計簿をつけてもらう必要はありません。作成した「10年後の支出ピーク」と「変動金利の仕組み」がひと目で分かるグラフを共有し、ご主人の「稼ぐ力」を「我が家の現金化計画」と連動させます。
絵里香さん
高塚FP
絵里香さん
高塚FP●相談を終えた、絵里香さんからのリアルな声

「子どもが生まれ、将来負担をかけないよう経済的な不安をなくしたいと考え、無料相談に申し込みました。年収も貯蓄もあるのに、受験やローンの話を聞くたびに落ち着かなくて。強引な勧めがないので安心できました。家に来てくださったFPさんが、中学生のお子さんの話も交えながら、「年収があること」と「その月に払える現金があること」を分けて説明してくれたのが心に残っています。夫も数字の書いた紙を見せたらすぐに理解してくれて、今ではふたりで前向きに将来の準備を進められています」
3、モヤモヤを解消して、子どもに負担をかけない家計を作るためにできること

「世帯年収もあるし、貯金もあるから大丈夫」そう思っているご家庭ほど、じつは「資産の質(すぐに使える現金か)」や「将来の支出が重なるタイミング」が見えにくくなっていることがあります。
今回、絵里香さんはFPという第三者を間に挟んだことで、これまで感覚的だった家計の課題が客観的な数字としてクリアになりました。
「都内での暮らし」「新築マンション購入」「私立中学受験」と、やりたいことや選択肢が多いご家庭ほど、お金の出ていくタイミングや出口戦略は複雑になりがちです。
だからこそ、日々の外食や子どもの習い事といった大切な日常を我慢して削る前に「我が家のお金の置き場所とタイミング」を一度正しくプロに交通整理してもらうことが、安全で確実なアプローチになります。
自分たちだけでは気づけなかった「我が家の安心のサイズ」がきっとプロとの対話の中ではっきりと見えてくるはずです。
監修者
株式会社ソルブグループ
社員Y・Iさん
保険代理店である株式会社ソルブグループを含め、8年にわたり保険販売および資産形成のコンサルティング従事。
オンラインや全国各地で年間10回以上のマネーセミナーに登壇した実績あり。
現場で培った生の声をもとに、最新の金融知識を分かりやすく伝える活動にも注力している。
※本記事は個人の体験談をもとに構成しており、相談内容や結果をすべての方に保証するものではありません。
※無料相談を担当するFPの指定はできません。
※税制・社会保険・各種手当の所得要件、住宅ローンの商品性に関する記述は、国税庁・厚生労働省・金融庁および各金融機関の説明に基づく一般的な情報です。2026年時点の制度・金利情勢を想定しており、改正や契約内容により異なります。
※登場人物はすべて仮名です。運用による損益は保証されません。