「子どもが医歯薬学部に行きたいと言ったら?」文系ママが直面した私立理系の学費と夫の定年タイムリミット|0歳児ママのライフプラン相談記vol.4
◆目次(この記事でわかること):
1. 職場で痛感した「理系の強み」。我が子には将来、理系を目指せる選択肢をあげたい!
2. 応援したいけれど現実が怖い。プロと見る「私立理系・医歯薬」のリアルな教育費シミュレーション
―― 文系と比べて「私立理系・医歯薬」の学費はどれくらい高いの?
―― 私立理系の学費準備で気をつけたい「新NISA」の意外な落とし穴
―― 歳の差夫婦の我が家に「保険を活用した積立」が向いている理由
―― 堅実派のママが見落としがちな「生命保険料控除」の税制メリット
「もし子どもが大きくなって『理系や医歯薬学部に行きたい』と言ったら、お金を理由に諦めさせず全力で応援したい!」
職場で専門スキルを活かして生き生き働く同僚を見て、そんな憧れを抱いていた真由美さん (34歳)。
しかし、マイホーム購入で手元資金が減ったタイミングで調べた「私立理系の学費」の高さと、10歳上の夫の定年時期に一気に諦めモードに……。「頭金を出した後の残り資金と今のやりくりで、本当に子どもの夢を支えられるの……?」
今回は、我が家のタイムリミットと私立理系の現実に青ざめていた真由美さんが、お金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)と一緒に、「私立理系・医歯薬学部の教育資金計画」を組み立てたストーリーをご紹介します。
◆相談者プロフィール
真由美さん(34歳・仮名)。在宅フリーランスとして知人の会社の経理事務を手伝いながら(年収50万円)、0歳の女の子を育てる新米ママ。独身時代は食品メーカーの経理として勤務。夫は10歳上の会社員(44歳・年収700万円)。子どもが18歳になる頃に「私立理系・薬学部の高額な学費」と「夫の定年時期(62歳時)」が重なることに強い不安を感じている。
※実際に無料相談を受けた方の「お客様の声」をもとに再構成しています。
1. 職場で痛感した「理系の強み」。我が子には将来、理系を目指せる選択肢をあげたい!

結婚前、食品メーカーの経理として働いていた真由美さん。当時、研究職や開発職で活躍していた理系出身の女性の同僚たちが、結婚や出産を経ても専門スキルを武器に生き生きと働き続ける姿を間近で見つめていました。
「文系の私と違って、専門知識があるって本当に強い。我が子 (0歳)にも将来、理系や医歯薬系も含めて選択肢を広げてあげたい!」
しっかり者の夫・和真さん (44歳)には約2,000万円の貯蓄があり、お金に関する不安はそれまであまり感じていませんでした。しかし、念願だったマイホーム(地方都市・住宅ローン月約8万円)を購入する際、頭金や諸費用としてまとまった資金を支出。手元に残った現金が減った状態で、何気なく「私立理系・薬学部の学費」を検索した真由美さんは、予想以上の金額に大きなショックを受けてしまいます。
「私立理系の学費って、文系とは比べものにならないくらい高い……! しかも、子どもが大学に入る18年後、和真さんは62歳。定年や再雇用で収入が下がる時期と、人生最大の学費ピークがドンピシャで重なるなんて!」
真由美さん自身の収入は、在宅フリーランスの手伝いで年収50万円ほど。「頭金で使った分、これからしっかり教育資金を貯め直さなきゃいけないのに、我が家には具体的な運用の仕組みがない……」と焦りを感じるようになりました。
「新NISAとか投資が良いって聞くけれど、損をするのが怖くて踏み出せないし、我が家の定年時期に合わせた準備方法が分からない……」
モヤモヤしてしまうのは、真由美さんの「子どもが理系や医歯薬を目指してもお金で諦めさせたくない」「夫が定年を迎えてもマイホームを守りたい」という強い親心があるからこそ。ひとりで抱え込まずプロの知識を借りることは、決して恥ずかしいことではありません。
2. 応援したいけれど現実が怖い。プロと見る「私立理系・医歯薬」のリアルな教育費シミュレーション

真由美さんを担当したのは、FPの岡田さん(40代後半)。ご自身も子育てを経験し、数多くのファミリー層のライフプランを解決してきたベテランFPです。
「住宅購入で頭金を出したあと、私立理系の学費や夫の定年時期のことを考えて不安になってしまって……」と打ち明ける真由美さんに、岡田さんは「家を買うタイミングで教育費の現実を知り、焦るお母様はすごく多いですよ。でも、元々しっかり貯蓄 (2,000万円)をされていたご家庭ですし、0歳の今なら十分間に合いますから安心してくださいね!」と優しく包み込むように微笑みました。経験豊富な岡田さんの落ち着いた語り口に、真由美さんは肩の力が抜けていくのを感じました。
そして岡田さんは、真由美さんが気になっていた私立理系の現実と、我が家にとって最適な資金づくりの方法をいちから整理していきました。
文系と比べて「私立理系・医歯薬」の学費はどれくらい高いの?
「真由美さん、まず知っておきたいのが『私立理系・医歯薬』のリアルな学費構造です。私立文系が4年間で約400万~450万円なのに対し、私立理系は実験機器や施設費用がかさむため、4年間で約550万~650万円かかります。さらに理系は大学院進学(+2年)をするケースも多く、その場合は約800万~950万円ほど見込む必要があります。薬学部や医学部などの6年制になれば1,200万円~数千万円規模です。
私たちの親世代のときって『教育費は銀行の定期預金や学資保険で貯めておけば安心』と言われていましたが、今の日本は『超低金利』のうえに物価高。私立理系の学費も値上がりが続いています。
住宅購入で使った頭金以外の『手元に残った手堅い現金』をただ銀行に置いているだけでは、15年後に学費が上がっていた際、実質的にお金が目減りしてしまいます。だからこそ、物価高や高額な理系学費に負けないために、世界中の企業にお金を預けて増やす『投資』が必須科目になっているんですね。
そして、その準備手段として今代表的なのが『新NISA』と『保険での積立投資』の2つなんです」
私立理系の学費準備で気をつけたい「新NISA」の意外な落とし穴

「SNSを見ていると『新NISAだけで教育資金は完璧!』という意見をよく目にしますよね。もちろん、利益が非課税になる新NISAは非常に優秀なツールですが、数千万円単位の資金が必要になる『私立理系・医歯薬系』の準備においては、注意すべきリスクもあります。
最大の懸念は【解約(現金化)のタイミングを選べない】点です。
大学の入学金や初年度の学費は、合格直後の『決まった時期』にまとまった現金で支払わなければなりません。もしお子さんの受験のタイミングで、世界的な金融ショックが起きて株価が30%~40%暴落していたらどうでしょう?
『今は暴落しているから回復するまで数年待とう』という判断は、大学の納付期限の前では通用しません。暴落した底値で泣く泣く資産を切り崩して学費に充てることになり、想定していた金額に大きく届かなくなる危険性があるのです。
とくに、ご主人の定年(62歳)と大学入学が同時にやってくるご家庭では、その運用ロスを埋めるための『働き足し』が難しくなります。だからこそ、新NISAのような変動リスクの高い運用だけに一括して頼るのではなく、出口の時期が確定している堅実な仕組みと組み合わせることが重要なのです」
歳の差夫婦の我が家に「保険を活用した積立」が向いている理由
「それに対して『保険を活用した積立投資(変額保険など)』は、いわば『プロにお任せのフルサービスお守りセット』なんです。
仕組みとしては【お金を増やす投資の仕組み】と【万が一の生命保険】がセットになっています。毎月支払うお金は、プロの手で自動的に『万が一の保障』と『世界株などでの積立運用』にわかれて育っていきます。
スマホで株価に一喜一憂する必要はなく、18年後のお子さんの大学進学に合わせて、育った資金をまとめて受け取ることができます。
さらに、ご主人が10歳年上である真由美さんのお家にとって最大のメリットは【万が一の保障】です。新NISAは親に万が一のことがあればその時点で積立が止まってしまいますが、保険での投資なら、もし和真さん(ご主人)に万が一のことがあっても、契約どおりの満期資金や保障が残るため、お子さんが私立理系へ進む夢を諦めずに済みます。
『ネットで自分で売り買いしたり、設定をいじるのは不安……でも、万が一の守りを固めながらプロに任せたい』というママにピッタリの仕組みなんですよ」
堅実派のママが見落としがちな「生命保険料控除」の税制メリット

「さらに、手堅く貯めたい真由美さんに知ってほしいのが『生命保険料控除』の税制メリットです。2025年分からの税制改正により、23歳未満のお子さんを育てる世帯を対象に、一般生命保険料控除の所得税上限が「4万円から6万円」へと拡充されました。
たとえば、年間10万円(毎月約8,500円)以上の保険料を払うと、上限である所得税6万円・住民税2.8万円の控除枠をフル活用できます。
ご主人の年収が700万円の場合、この改正によって毎年手元に戻ってくる税金がさらに約4,000円プラス、合計で年間約1万5,000円の税金が手元に戻ってくる計算になります。
年間1万5,000円と聞くと小額に思えるかもしれませんが、お子さんが育つ15年間で考えれば【約22万5,000円】も国からキャッシュバックされる計算です。一切リスクなしで確定で戻ってくるお金としては、馬鹿にできない金額ですよね。万が一の守りを固めながら、賢く税金を抑えられる嬉しい仕組みなんですよ。
新NISAには、毎月の『掛け金そのもの』を節税できる仕組みはありません。この『毎年確実に浮く税金』は、手堅い確定リターンとして我が家の家計を助けてくれます」
夫の定年(62歳)と学費ピークを乗り越える「我が家のリアルな家計仕分け」
「でも一番重要なのは、どの商品を選ぶかではなく『我が家のリアルな家計サイズ(無理のない金額)に収まっているか』です。一緒にシミュレーションしてみましょう!」
岡田さんは、真由美さんの家計(夫年収700万、妻年収50万、住宅ローン月8万、住宅購入後のプール資金)と、私立理系(約550万~650万円)や医歯薬学部、技能向上や大学院進学の可能性、そして夫が62歳を迎える18年後の定年期を見据えてライフプラン表を作成しました。
そこで見えてきた、真由美さんの家計の「プロの仕分け」がこちらです。
● 相談前のプラン
住宅購入で頭金を出したものの、ご主人が元々2,000万円蓄えていた土台があるため、現在も手元に一定のエマージェンシー資金(生活防衛資金)はしっかり残っていました。しかし、これを全額ただの預金に置いているだけでは、18年後に私立理系(約600万円)をキャッシュで出すことや、夫の定年後の住宅ローン負担をカバーするには「運用の伸び」が足りないことが浮き彫りになりました。
● プロの修正プラン(手元の防衛資金確保+無理のない積立投資)
毎月のやりくりの中から「月2万5000円」を保障付きの積立投資へ回し、「月5,000円」を確実な手元預金として残す仕分けを提案。これだけで、18年後の大学入学時には約600万~700万円(私立理系の4年間分)の資金が自動で準備できる計算になります。(※想定年利2.5~3%前後で運用できた場合の試算。確定預金108万円を含む)
手元に残っている住宅購入後のプール資金を「万が一の緊急予備資金」として温存しながら、夫が62歳で定年・再雇用になっても、ローンと私立理系の学費を一切の破綻なく支払える設計図が完成しました。
● 相談を終えた、真由美さん(34歳)からのリアルな声

「住宅購入でまとまったお金を使った後だったこともあり、将来の教育費や主人の定年後のやりくりについて不安がありFPさんに相談しました。私立理系の具体的な学費や、我が家の手元資金に合わせた運用方法まで分かりやすく教えていただき勉強になりました。将来の見通しが立って安心しました。」
3. 「お金を理由に諦めさせない」プロと作った安心の設計図がくれたもの

「我が家はごく普通の世帯だし、夫の定年だって早い。私立理系や医歯薬学部なんて、もともとお医者さんのご家庭や一部のお金持ちしか行かせられない特別な進路なんじゃないか……」
私立理系の途方もない金額を前に、半ば諦めかけていた真由美さん。しかし、FPの岡田さんとライフプラン表を作り上げた今、その考えは間違いだったと気付きました。
ネットやSNSに溢れる「NISAをやらないと損」 「普通の家庭が理系に行かせたら破綻する」といった極端な意見は、各家庭の年齢構成やローン事情を無視したただの「一般論」に過ぎません。
FPの岡田さんが真由美さんの家計を仕分けたポイントは、とてもシンプルでした。
「お金の勉強をしてからじゃないと相談しちゃダメかな」なんて身構えなくて大丈夫です。自分たちだけで通帳を眺めて頭を抱えるより、お金のプロに間に入ってもらって「我が家ならどうやりくりすればいいか」をいっしょに整理する方が、ずっとラクで確実です。
ライファーの無料FP相談は、家計のダメ出しをされたり、欲しくない保険を強く勧められたりする場所ではありません。今の暮らしを守りながら、子どもの行きたい道を応援するための作戦会議の場です。
「もし子どもが理系に進みたいって言い出したら、我が家は大丈夫?」「夫の定年がちょっと早くて、老後が心配で…」と、いつもの世間話のような感覚でぜひ相談してみてください。
監修者
株式会社ソルブグループ
社員Y・Iさん
保険代理店である株式会社ソルブグループを含め、8年にわたり保険販売および資産形成のコンサルティングに従事。
オンラインや全国各地で年間10回以上のマネーセミナーに登壇した実績あり。
現場で培った生の声をもとに、最新の金融知識を分かりやすく伝える活動にも注力している。
※本記事は個人の体験談をもとに構成しており、相談内容や結果をすべての方に保証するものではありません。保険商品の内容・税制・統計データは時期により変動します。具体的な家計設計や保険の見直しについては、専門家にご相談ください。
※無料相談を担当するFPの指定はできません。
※数値の出典:国税庁「生命保険料控除」制度。