お金と保険の相談例

【相談例】 結婚

結婚をきっかけに、保険の見直しを検討しています。将来、子どもも授かりたいと思っています。現時点ではどんな保険が必要ですか?

相談者
男性(30歳)会社員/年収450万円/喫煙者
家族構成
妻(28歳)会社員/年収300万円/非喫煙者
加入中の保険
  • 夫:ドル建て終身保険:25,000円/月
    終身医療保険:3,500円/月
  • 妻:未加入
相談したいこと
  • 結婚したので保険の見直しをしたい
  • 妻も保険に加入したほうがいい?
  • 子どもが生まれたあとの、妻の働き方についてアドバイスがほしい

「ドル建て保険はリスクが高い」は誤解?

27歳のときドル建て終身保険に加入したのですが、結婚して家庭を持ったので、外貨建ててよりローリスクな保険のほうがいい気がしてきました。今の保険は解約したほうがいいでしょうか。

ファイナンシャルプランナー

3年で解約すると損をする可能性が高いので、続けることをおすすめします。
ドル建て保険は、どうしても為替変動リスクが気になると思いますが、利率のよさを鑑みると、為替リスクや手数料を差し引いてもプラスになる可能性があります。

また、ドルは世界共通の通貨ですから、価値が大きく下がることは考えにくいでしょう。一般的にドルと円は反対の値動きをすることが多いので、どちらも保有しておくことはリスク分散にもつながります。

なるほど、ではこのまま加入を続けます!ちなみに、この保険の死亡保障は10万米ドル(1,000万円前後)なのですが、少ないでしょうか。

ファイナンシャルプランナー

大きくはないですが、まだお子さんがいらっしゃらないので差し障りないでしょう。死亡保障は、お子さんを授かったタイミングでもう一度見直せるといいですね。

終身医療保険は、禁煙されると同じ保障内容でもっと保険料を安くすることができますよ。

禁煙も視野に入れます(笑)

妊娠すると保険への加入が難しくなることも。今のうちに検討が◎

妻の保険はどうしたらいいですか?

ファイナンシャルプランナー

できれば、今のうちに医療保険に加入されると安心です。
その理由は大きく2つあります。まず、保険の多くは、妊娠がわかってからでは加入できないケースや給付条件が不利になるケースがあるため。2つ目が、妊娠・出産のトラブルに備えるためです。

妊娠・出産のトラブルってどんなことが考えられますか?

ファイナンシャルプランナー

切迫早産での入院や、帝王切開などです。じつは、医療費自体は、社会保険の「高額療養費制度」を利用すればそこまで莫大にはなりません。とはいえ、個室なら差額ベッド代、入院中の飲食代やコインランドリー代といった入院滞在費、家族の外食代や交通費など、想定外の出費は案外多いものです。また、入院が長引いたら、その間の収入もダウンします。

予期せぬ出費や減った収入をカバーする意味でも、医療保険があると安心かもしれません。

妻も早めに医療保険に入ったほうがよさそうですね。どんな医療保険がおすすめですか?

ファイナンシャルプランナー

保険料を抑えたいなら掛け捨てでもかまいませんが、将来を考えて、貯蓄性のある終身医療保険を検討してはいかがでしょう。

最近では、健康で過ごせたら保険料が戻ってくるタイプの終身医療保険も登場しています。病気やけがに備えつつ、保険を使わなければお子さんの教育資金や老後資金に活用できますよ。

子どもの誕生前〜誕生後15年が貯めどき。終身保険なども活用して、上手に資産形成を!

子どもが生まれたら、妻は退職を考えているようです。そうなったら、私の収入だけでやっていけるでしょうか?

ファイナンシャルプランナー

収入が大きく減りますので、家賃や光熱費、保険、通信費といった固定費を中心に、家計の見直しが必要になりますね。そして、教育費のことも考えておきたいところです。
ご参考までに、子どもひとりあたりの教育費は、幼稚園から大学まですべて公立でも800〜1,000万円(※)と言われています。

※【出展】文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」独立行政法人日本学生支援機構「平成28年度学生生活調査結果」

そんなにかかるんですか!私の収入だけでは教育費まで準備できるかどうか…。

ファイナンシャルプランナー

たとえば、奥様がフルタイムで働くのは難しくても、パートなどで働き年間100万円の収入があれば、10年で1,000万円、20年で2,000万円になります。その時々の家庭の状況と家計のバランスを考えながら、柔軟に考えていけるといいですね。

産後のことも含めて、妻と話し合ってみます。

ファイナンシャルプランナー

ちなみに、お金はお子さんの誕生前〜誕生後15年くらいが貯めどきです。中学生以上になると、塾代などがかかり、貯蓄どころではなくなることも多いからです。

今からできる資金準備として、「変額保険」に加入するのも一案です。変額保険とは、運用成績によって将来受け取れる保険金の金額が変わる終身保険のことです。ドル建終身保険よりややリスクは上がりますが、そのぶん期待値も大きくなります。
お子さんが生まれたあとも保険料を続けられそうなら、検討してもいいかもしれませんね。

子どもが生まれる前から、ある程度お金の計画を立てておくことが大切なんですね!

FPからの提案

加入中の保険 見直し後
夫※1 ドル建終身保険 25,000円 ドル建終身保険 25,000円
終身医療保険 25,000円 終身医療保険 25,000円
妻※2 未加入 終身医療保険※3 8,000円
合計 50,000円 合計 58,000円

※1 夫の保険は現状維持でOK。
※2 場合によっては加入を視野に
変額保険:25,000円/月 (死亡保障+将来に向けての資産運用を目的に)
※3 妊娠・出産トラブルの保障があり、かつ保険を使わなければ保険料が戻ってくる医療保険をチョイス

見直しのポイント

  • 夫婦2人のうちは、死亡保障は小さくても大丈夫。子どもが生まれたら見直しを。
  • 奥様は、妊娠・出産リスクに備えつつ将来への備えも両立できる終身医療保険がおすすめ。
  • 余力があれば、より期待値の高い変額保険で、教育資金や老後資金の備えを。