お金と保険の相談例

【相談例】 マイホーム購入

5,000万円のローンを組んでマイホームを購入します。ローンの返済が始まるので、これまでどおりの保険料を支払えるか心配です。

相談者
男性(38歳)会社員/年収700万円/喫煙者

<家族構成>
妻(35歳)会社員(時短勤務中)/年収200万円/非喫煙者
長男(8歳)
加入中の保険
・夫:収入保障保険:8,000円/月
終身医療保険:5,000円/月
学資保険:30,000円/月
個人年金保険:20,000円/月

・妻:終身保険:10,000円/月
定期医療保険:1,500円/月
がん保険:1,500円/月
相談したいこと
・住宅ローンを払いながら保険料も払えるか、漠然とした不安がある
・団信に加入する予定なので、保険のバランスを見直したい

「団体信用保険(団信)」に加入。死亡保障はどうなる?

近々、5,000万円のローンを25年で組んで家を購入予定です。毎月のローン返済額が18万円近くになるので、保険を見直しし、可能であれば保険料を下げたいです。

ファイナンシャルプランナー

マイホームのご購入、おめでとうございます!ローンを組む際、団体信用生命保険(以下、団信)には加入されますか?

はい、加入予定です。

ファイナンシャルプランナー

であれば、万が一のことがあってもローンの部分は団信の保険金で全額返済されますので、死亡保障は小さくできます。
ご加入中の保険は月15万円が65歳まで受けられる保障内容になっています。団信加入後は、月10万円を60歳までの保障にしても問題ないでしょう。

心配なのが、病気などで働けなくなったときのことです。その場合、特約をつけていないかぎり団信ではカバーされませんので、ローンと医療費の負担、収入ダウンの3つが重なってしまいます。こうしたリスクに備え、就業不能保障もほしいところです。

そこで、月10万円の本契約に、就業不能保障とがんを含む7大疾病にかかったときも保障が得られる特約をつけ、保険料は月7,000円程度の収入保障保険への乗り換えをご提案します。

保険料は下がるけれど保障は厚くなるんですね。ところで、7大疾病特約をつければ、医療保険は必要なくなりますか?

ファイナンシャルプランナー

収入保障保険は、病気などで働けなくなった際の「減った収入をカバーする保険」とお考えください。医療保険は治療などでかかる医療費、つまり「一時的な出費をカバーする保険」ですので、それぞれ加入しておいたほうが安心です。

ちなみに、相談者様がご加入中の医療保険は必要な保障がカバーされていますので、このまま継続されて問題ありませんよ。

わかりました。

ファイナンシャルプランナー

奥様の医療保険は保険期間が決まっているタイプなので、保障が一生続き保険料も変わらない終身型への乗り換えをおすすめします。

がんなどの病気が気になりはじめる年齢ですので、がん特約やがん一時金、女性疾病特約をつけて、保険料は月5,000円程度になりそうです。現在、医療保険とがん保険あわせて月3,000円ですので、保険料は2,000円アップしますが、今後も保険料が変わらないことを考えると、トータルでは少し安くなりますよ。

なるほど、トータルで安くなるなら終身タイプにしたほうがメリットは大きいですね。

貯蓄型保険は工夫次第でもっと効率よく将来に備えられる!

せっかくなので貯蓄型保険もチェックしてください。現在、学資保険に30,000円、個人年金保険が20,000円、妻の終身保険に10,000円加入しています。

ファイナンシャルプランナー

毎月60,000円を貯蓄型に回していらっしゃるのはとてもいいと思います。ただ、工夫次第でもっと効率よくお金の準備ができるかもしれませんね。

具体的には、どうしたらいいですか?

ファイナンシャルプランナー

まず、ご加入中の個人年金保険や奥様の終身保険は、利率があまり高くなく、保険料を長く支払ってもそれほどお金は増えません。もっと効率よく将来へ備えたいのであれば、利率がよく、万が一のときの保障もある変額保険に乗り換えるのも一案です。

もし乗り換えるとしたら、加入中の保険は解約になりますか?

ファイナンシャルプランナー

「払済(※)」にするか、加入期間が短いなどで払済にできないときは解約も選択肢に入ります。じつは、個人年金保険は解約しても8割程度の保険料が戻ってくるんです。2割は損になってしまいますが、それも変額保険のプラスでじゅうぶんカバーできますし、将来的には個人年金保険に加入し続けるよりも大きなプラスが期待できますよ。

なるほど、それは興味があります。

ファイナンシャルプランナー

ただし、変額保険は運用成績によって戻ってくるお金が増減しますので、場合によってはマイナスになるリスクもあります。
もし、変額保険より確実性が高いものをご希望でしたら、ドル建て終身保険にしてもいいと思います。

たとえば、老後資金として長期的に運用するなら個人年金保険のかわりに変額保険、奥様の終身保険はリスクが小さめのドル建て終身保険、と種類を分けてもいいかもしれませんね。

別の保険にして、リスクを分散させるというわけですね。考えてみます。学資保険も別の保険に変更したほうがいいですか?

ファイナンシャルプランナー

学資保険には8年前に加入されたのですね。今ほど金利が低くない時期に加入されていますので、このまま続けたほうがいいでしょう。

加入時の金利によっては続けたほうがいい場合もあるのですね。勉強になります。

※払済:保険料の支払いをストップし、今まで払っていた保険料に対する解約返戻金を以降の保険期間に充てて保障を継続すること

お金の流れは風通しよく!が鉄則。夫婦でマネープランを共有しよう

住宅購入の頭金などで、銀行預金が減ってしまって。毎月のローン返済額も大きいので、これから先やっていけるのかちょっと心配になっています。

ファイナンシャルプランナー

相談者様のご家庭では毎月60,000円を貯蓄型保険に回していらっしゃるので、なかなか「お金が貯まっている」実感は得られにくいかもしれないですね。

とはいえ、保険だけで年間72万円は確保できていますし、あと10年後には学資保険も支払いが終わります。

お子さんの大学進学資金は、学資保険で約650万円が準備できますので、私立文系であればほとんどが学資保険でまかなえます。
ですから、このペースで貯蓄できていれば、あまり心配しなくても大丈夫ですよ。

それを聞いて安心しました。

ファイナンシャルプランナー

たとえば、お子さんが中学から私立に進学したい場合でも、世帯年収でみると問題ありません。貯蓄型保険以外に、年間100万円くらいは貯蓄が可能な家計だからです。

じつは、夫婦別財布でそれぞれがざっくりお金の管理をしているので、年間でどのくらい貯蓄できているのかはよくわからないんです…。

ファイナンシャルプランナー

どうしてもあいまいになってしまう部分はあるかもしれませんが、大きなお金の流れはご夫婦で共有しておいたほうがいいですね。
まずは、貯蓄型保険以外で年間100万円を貯められるよう家計をチェックしたうえで、今後のライフプランを話し合われることをおすすめします。

そうですね、この機に妻と一緒に、家計についても見直していきたいと思います。

FPからの提案

加入中の保険 見直し後
収入保障保険 8,000円 収入保障保険※1 7,000円
終身医療保険 5,000円 終身医療保険 5,000円
学資保険 30,000円 学資保険 30,000円
個人年金保険 20,000円 変額保険※2 20,000円
終身保険 10,000円 ドル建て終身保険※3 10,000円
定期医療保険 1,500円 終身医療保険※4 5,000円
がん保険 1,500円
貯蓄型保険総額 60,000円 貯蓄型保険総額 60,000円
掛け捨て保険総額 16,000円 掛け捨て保険総額 17,000円
合計 76,000円 合計 77,150円

※1 死亡保障を小さくし、就業不能保障、7大疾病保障をつけた収入保障保険に乗り換え
※2 個人年金保険を解約し、同額の保険料で変額保険に加入
※3 終身保険を払済にし、同額の保険料でドル建て終身保険に変更
※4 定期医療保険とがん保険は解約。がん特約、がん一時金、女性特約をつけた終身医療保険に加入

見直しのポイント

  • 団信の加入と死亡保障の見直しはセットで行おう。
  • 貯蓄型保険は、変額保険やドル建て終身保険も視野に入れて効率よく活用を。
  • 世帯年収に余裕がある家庭ほど、家計があいまいになりがち。お金の流れは夫婦で共有しておこう。

この記事を書いた人

LifeR編集部