お金と保険の相談例

【相談例】 子どもの入園入学

子どもを中学から私立に通わせたいです。月30,000円の学資保険に加入していますが、教育資金は足りますか?

相談者
女性(35歳)パート/年収80万円/非喫煙者

<家族構成>
夫(37歳)会社員/年収600万円/非喫煙者
長男(6歳)
加入中の保険
・夫:終身保険:10,000円/月
終身医療保険:5,000円/月
学資保険:30,000円/月

・妻:定期死亡保険:2,000円/月
定期医療保険:1,500円/月
がん保険:1,500円/月
相談したいこと
・これから教育費がかかるので、できれば保険料を抑えたい
・子どもは中学から私立を希望。資金は足りる?
・子どものための医療保険は必要?

子どもの教育費がかかる時期は「収入保障保険」でスマートに備えよう

子どもの小学校入学を機に保険を見直したいです。中学受験も視野に入れているので、これから塾代などがかかってきそう。見直しで保険料は安くなりますか?

ファイナンシャルプランナー

ご入学おめでとうございます!今後の教育費に備え、保険料を抑えたいのですね。
一般的に、保険料は年収の5%以内に抑えるのが理想です。その意味では、相談者様世帯の保険料自体は妥当ではあるのですが、全体的に保障が少ないかな、という印象です。

そうなんですか!具体的にはどんな保障が足りなさそうですか?

ファイナンシャルプランナー

旦那様の保険からみていきましょう。まず、万が一の備えが終身保険の死亡保障500万円のみですので、大黒柱の備えとしては小さいです。

お子さんがまだ小さいうえ、中学から私立を希望されていますので、遺族年金のほかに毎月15〜20万円程度の収入があったほうが安心かもしれません。

そう言われると、500万円では少ないですね…。どうしたらいいですか?

ファイナンシャルプランナー

旦那様の終身保険は「払済(※)」にして、今後の支払いをストップします。そのぶん、掛け捨ての収入保障保険で死亡保障を確保しましょう。たとえば月の保険料6,000円程度で、もしものときは毎月20万円が受け取れる保険もあります。

旦那様の終身医療保険は、もし同じくらいの保険料でより保障が手厚いものがあれば、乗り換えを検討してもいいでしょう。

わかりました。私の保険はどうですか?

ファイナンシャルプランナー

保険料を抑えたいのでしたら、定期死亡保険は、月1,000円台、死亡保障1,000万円程度の収入保障保険に入り直してもいいかもしれません。

医療保険は、できれば定期より終身タイプにすることをおすすめします。病気への備えですから保障は一生涯のほうが安心ですし、お子さんの教育費がかさむ時期と保険料が上がるタイミングがかぶりそうだからです。

終身医療保険に変えたとしても、まだ30代でしたらそれほど保険料は上がりません。たとえば、ご加入中の定期医療保険とがん保険の保険料3,000円と同程度で、3大疾病もカバーする終身医療保険を探すことも可能です。

確かに終身タイプのほうが安心ですし、保険料が上がらないのがいいですね!

※払済:保険料の支払いをストップし、今まで払っていた保険料に対する解約返戻金を以降の保険期間に充てて保障を継続すること

私立中学への進学を希望。お金はどれくらいかかる?

子どもの保険のことも相談したいです。今、学資保険に入っていますが、中学から私立に進学したい場合、教育費は足りそうでしょうか。

ファイナンシャルプランナー

学資保険は18歳を満期に設定し、受け取れる金額は650〜660万円の予定ですね。こちらは大学費用にそっくり充てるとして、考えなくてはならないのは私立中学・高校にかかる費用です。

私立中学への進学を希望する場合、小学校3、4年生から塾に通い始めることが多いです。高学年になると、受講数にもよりますが塾代だけで毎月2〜5万円、長期休暇の講習や模試の費用なども含めると、1年間で100万円以上かかるケースもあります。

そんなにかかるんですか!

ファイナンシャルプランナー

かなりの出費ですよね。入学後も、目安として中学で約400万円、高校で約300万円程度の授業料がかかります。
高校に関しては、2020年から私立高校でも授業料の実質無償化が始まりましたが、所得制限があるのですべてのご家庭が授業料ゼロになるわけではありません。相談者様世帯の場合、おそらく授業料の半分程度は負担することになりそうですので、中高の6年間で約550万円。ここに交通費や塾代、諸経費などを上乗せして考えると、中学以降は月に10万円前後の教育費がかかりそうです。

この費用を毎月の生活費から捻出するのか、前もって準備するのかによっても変わりますが、仮に中学受験へ向けて200万円を今から貯めるとするなら、毎月約3万円ずつ積み立てていく計算になりますね。

うーん、ちょっと楽観視していました…。子どもが小学校生活に慣れてきたら、もう少し仕事を増やしたりして私の収入アップを目指そうと思います。

自転車でけがをさせてしまった…そんなトラブルへの備えも万全に

学資保険以外に子どものために入っておいたほうがいい保険ってありますか?小学生になると行動範囲が広がりそうですし、けがなどへの備えもあったほうがいいでしょうか。

ファイナンシャルプランナー

子どもの医療費は、「乳幼児医療費助成制度」によって15歳頃まで負担ゼロですむ自治体がほとんどです。もし、けがで入院したとしても、公的医療保険や高額療養費制度でカバーされますので、子どもの医療保険の優先順位はそこまで高くありません。

確かに、私たちが住んでいる地域は中学生まで医療費負担ゼロです。

ファイナンシャルプランナー

むしろ考えておきたいのは、お友だちにけがをさせてしまったり、自転車で通行人にぶつかってしまったりしたときのことです。
とくに、自転車で誰かにけがをさせてしまうと大きな賠償が発生することもありますので、このようなトラブルに備え、個人賠償責任保険(特約)があると安心ですね。

個人賠償責任保険は、火災保険や自動車保険にオプションでつけられます。保険料は月に数100円程度とお手頃で、家族全員分がカバーされますよ。

自動車保険に入っているので、個人賠償責任特約があるか確認してみます!

FPからの提案

加入中の保険 見直し後
終身保険 10,000円 終身保険※1 10,000円
終身医療保険 5,000円 終身医療保険※2 5,000円
学資保険 30,000円 学資保険※3 30,000円
収入保障保険※4 6,000円
個人賠償責任特約※5 150円
定期死亡保険 2,000円 収入保障保険※6 1,000円
定期医療保険 1,500円 終身医療保険※7 3,000円
がん保険 1,500円
合計 50,000円 合計 45,150円

※1 払済みにして今後の支払いをストップ
※2 同程度の保険料で、通院給付金のあるものなどよりよい保障のものへ乗り換え
※3 満期までこのまま継続
※4 終身保険を払済にしたぶんで、死亡保障5,000万円程度の収入保障保険に加入
※5 自動車保険の特約で加入
※6 定期死亡保険を解約し、死亡保障が1,000万円程度の収入保障保険に加入
※7 定期医療保険とがん保険を解約し、3大疾病がカバーされる終身医療保険へ乗り換え

見直しのポイント

  • 子育て中の死亡保障は、小さな保険料で大きな保障が得られる収入保障保険も検討を。
  • 私立中学を目指す場合、小学校のうちから教育費がかさみがち。妻の収入アップも視野に入れて。
  • 加入済みの保険に個人賠償責任保険(特約)がつけられるかチェックしよう。

この記事を書いた人

LifeR編集部