お金と保険の相談例

【相談例】 転職

転職をきっかけに収入が変わるので、保険を見直したいです。また、今後妻は仕事を辞め、子どもをもうひとり希望していますが、家計は成り立ちますか?

相談者
男性(32歳)会社員/年収700万円→800万円/非喫煙者

<家族構成>
妻(30歳) 会社員(時短勤務中)/年収200万円/非喫煙者
長女(1歳)
加入中の保険
・夫:収入保障保険:8,000円/月
終身医療保険:3,000円/月
学資保険:20,000円/月

・妻:終身保険:10,000円/月
定期医療保険:1,500円/月
がん保険:1,500円/月
相談したいこと
・夫の転職を機に、妻は仕事を退職予定。保険の見直しは必要?
・子どもをもうひとり希望。妻が専業主婦でもやっていけるか知りたい

「家庭にフィットする保障」を選べば、保険料は安く、保障は手厚くなることも!

転職で私の年収がアップするので、妻は仕事を辞める予定です。保険は見直したほうがいいですか?

ファイナンシャルプランナー

転職おめでとうございます!ご夫婦の働き方が変わるタイミングでの保険の見直しは、とても意義がありますよ。

さっそく、万が一の保障からみていきましょう。
旦那様の収入保障保険は、65歳まで保障が続くものですね。保障期間は長いですが、掛け捨てとしてはちょっと高い印象があります。

お若いご夫婦ですので、数年後にお子さんが生まれると仮定しても、保障期間は55歳まであれば十分だと考えられます。

保険期間は長いほうが安心な気がしていましたが、確かに子どもが巣立った後は、大きな保障はいりませんね。

ファイナンシャルプランナー

相談者様のご家庭であれば、月15万円がカバーされれば生活は成り立つでしょう。また、万が一のときだけでなく、病気やメンタルの不調などで働けなくなったときの保障として「就業不能保障」もあると安心です。

収入保障保険のなかには、就業不能保障をつけられるものや、がんと診断されたら保険金が受け取れる特約もあります。これらの特約をつけても月5,000〜6000円の保険料で加入できるものがありますよ。

保障は手厚くなるのに、保険料は安くなるんですね!

ファイナンシャルプランナー

はい。ちなみに、奥様の終身保険も見直せますよ。
奥様は仕事を退職される予定とのことですから、大きな死亡保障はいりません。万が一のときには葬儀費用などとして300万円程度確保できるものでもいいかもしれません。

そこで、大きな死亡保障を確保する目的というよりは、老後資金に備えることを軸に置き、変額タイプの養老保険を検討してはいかがでしょう。

変額タイプの養老保険って、どんなものですか?

ファイナンシャルプランナー

保険でありながら、保険料の一部を運用することで将来受け取れるお金が増減する、ある意味投資のような役割も持つ保険のことです。リスクもありますが、長期的に保有すると大きなリターンを見込めるケースが多いです。

たとえば、保険料が月5,000円の商品に30歳で加入し、払込期間を35年にしたとします。この間に払い込む保険料は210万円。一般的な終身保険の場合、増えたとしてもわずかですが、変額保険では運用成績によっては、2倍以上の額になって戻ってくる可能性があります。リスクをご理解のうえ、長期的な活用をお考えであれば選択肢に入れてもよさそうです。
最近では、介護保障がついた変額保険も登場していますよ。

老後の備えをカバーできて、場合によってはお金が増えるかもしれない、ということですね!そうすると、現在妻が加入している終身保険はどうしたらいいですか?

ファイナンシャルプランナー

払済(※1)にできればベストですが、加入期間によっては払済にできないケースがあります。その場合は、「減額(※2)」にし、保険料を下げて継続する方法もあります。
たとえば終身保険を10,000円から5,000円に減額して、浮いた5,000円を変額保険に回すこともできそうですね。

妻の終身保険を払済にできるか、確認してみます!

※1 払済:保険料の支払いをストップし、今まで払っていた保険料に対する解約返戻金を以降の保険期間に充てて保障を継続すること
※2 減額:保障額や保険料を引き下げて契約を続ける方法

医療保険は「新しいもの」へアップデートするのが吉

私と妻の医療保険は見直す余地はありますか?

ファイナンシャルプランナー

旦那様の終身医療保険は、いつごろ加入されたものですか?

社会人になってすぐなので、10年くらい前です。

ファイナンシャルプランナー

保険料は割安でとてもいいのですが、もしかすると保障内容が古くなっているかもしれません。
医療保険は、医学の進歩や時代のニーズにあわせてどんどんブラッシュアップされています。それでいて、保険料は以前より下がっている傾向にあるので、新しいもののほうがお得なケースが多いです。

これまでの保険料と同じ月3,000円程度で、8大疾病がカバーされたり、短期の入院で役立つ入院一時金があったりするなど、より手厚い保障を受けられるものもありますよ。

保険料がほとんど変わらないなら、保障は厚いほうがうれしいですね。

ファイナンシャルプランナー

奥様は、定期医療保険とがん保険に加入されているのですね。
まず、医療保険は終身タイプにしたほうが安心でしょう。保険料が変わらず、保障は一生涯続くからです。

たとえば、終身医療保険にし、がん特約をつけた場合の保険料は月4,000円程度です。現在、定期医療保険とがん保険で3,000円支払われていますので、保険料は1,000円アップしてしまいます。ただし、これから先も保険料が変わらないことを考えると、トータルの支払い額は安くなることがほとんどですよ。

なるほど!よくわかりました。

ファイナンシャルプランナー

ちなみに、もうひとりお子さんを希望されていますので、奥様の保険の乗り換えは妊娠前にされると安心ですよ。

学資保険だけじゃない!教育資金づくりに「変額保険」を活用

上の子のために、月20,000円の学資保険に加入していますが、もうひとり生まれるとなったら、学資保険も増やしたほうがいいですか?

ファイナンシャルプランナー

学資保険にもメリットはありますが、低金利時代が続くなかでは、大きくお金を増やすのは難しい面があります。
これから授かる2人目のお子さんのために、ということであれば、準備期間を長めに設けられますので、変額保険での準備をご提案します。

変額保険というと、妻の終身保険のかわりに検討したい保険ですか?

ファイナンシャルプランナー

はい、そうです。先にもお伝えした通り、長期的に活用すると大きなリターンが見込める保険です。
教育資金づくりに活用するなら、払込期間を20年や25年、保険料は上のお子さんと同じ20,000円に設定します。解約のタイミングは自分で選べますので、2人目のお子さんの大学入学前にお金を受け取ることもできますよ。

家族が増えると出費も増えそうです。もし、途中で支払いが厳しくなったらどうなりますか?

ファイナンシャルプランナー

商品によりますが、10年など、ある一定の期間を過ぎれば払済にできることもあります。もし、たとえば月20,000円の保険料を10年間支払ったとして、240万円です。ここで払済にしても運用は続きますので、8年後には1.5倍程度になる可能性があります。

なるほど、10年以上続けることがポイントになりそうですね。

ファイナンシャルプランナー

ちなみに、変額保険はインフレリスクにも左右されにくい特徴もあります。上のお子さんは学資保険で堅実に用意されつつ、2人目のお子さんは変額保険でインフレ対策といったように、さまざまな方法を組み合わせることはリスクヘッジにもつながりますよ。

よくわかりました。ところで、今更ではありますが、妻が専業主婦で、子どもがもうひとり生まれた場合、私の収入だけでやっていけそうかどうかも教えてください。

ファイナンシャルプランナー

浪費しすぎたりしなければ、問題ないと思います。
とはいえ、奥様の収入はなくなりますので、締める部分は締めるといったように、メリハリをつけられるといいかもしれません。
また、今後、お子さんの進学やマイホームをどうするかなど、大きなライフイベントが控えています。その時々でマネープランや保険についても見直しができるといいですね。

FPからの提案

加入中の保険 見直し後
収入保障保険 8,000円 収入保障保険※1 5,000円
終身医療保険 3,000円 終身医療保険※2 3,000円
学資保険 20,000円 学資保険 20,000円
変額保険※3 20,000円
※7 終身保険 10,000円 変額養老保険※4 5,000円
定期医療保険 1,500円 終身医療保険※5 4,000円
がん保険 1,500円
貯蓄型保険総額 30,000円 貯蓄型保険総額 45,000円
掛け捨て保険総額 14,000円 掛け捨て保険総額 12,000円
合計 44,000円 合計 57,000円

※1 保険期間を55歳までにし、就業不能保障やがん保障がついたものに乗り換え
※2 同程度の保険料で、入院一時金があるなどよりよい保障のものへ乗り換え
※3 第二子の教育資金準備として加入
※4 終身保険は払済にし、その保険料の一部で変額養老保険に加入
※5 定期医療保険とがん保険を解約し、がん特約をつけた終身医療保険に乗り換え

見直しのポイント

  • 子育て世帯の万が一の保障は「末子の成人・大学卒業」をめどに考えよう。
  • 医療保険は新しい商品のほうがお得なケースも。終身型でも保障はつど見直しを。
  • 教育資金はさまざまな保険を組み合わせるのも一案。

この記事を書いた人

LifeR編集部